リフォームを思いついたら

早めのメンテナンスで家が長持ち

なるべくお金をかけずに、よい状態で家を長持ちさせるためには、メンテナンスが必要です。大切なわが家、傷みの早期発見・補修を心がけ、長寿な家をめざしましょう。

メンテナンスの周期とチェックポイント

リフォーム工事の4つの主流(1 外まわり、2 室内、3 水まわり、4 設備・構造)に沿って、メンテナンス周期の目安、チェックポイントについてまとめました。家をメンテナンスするうえでの参考にしてください。また、要注意サインが出たら、お早めにノグチまでご相談ください。

1 外まわりのメンテナンス

家の外観は、風雨や日光にさらされ、少しずつ傷みます。雨漏りに気がつかないと、家の内部が腐食したりします。
家を長持ちさせるには、防水が大切です。

     

屋根

メンテナンス周期目安

塗り替え工事8〜12年ごと ふき替え工事25〜30年ごと

チェックポイント

  • 雨漏りがする
  • 屋根全体に色あせがある
  • 瓦に雑草やコケが生えている、破損・ずれ・ゆがみ等がある
屋根のふき替え工事の場合、チェックポイントのような状況であれば、目視確認できますが、それ以前の判断はたいへん難しいため、20年程度を目安に、専門家に点検を依頼しましょう。

壁

メンテナンス周期目安

8〜12年ごと

チェックポイント

  • 外壁の塗装等を手で触ると、粉のようなものが付く(チョーキング)
  • 外壁素材のひび割れ(クラック)が目立ってきた

窓

メンテナンス周期目安

シールの打ち替え8~10年ごと 雨戸の塗装8~12年ごと

チェックポイント

  • 窓枠まわりのシールにひび割れ・ふくらみ・はがれ等がある
  • 台風時などに窓まわりから雨水が侵入、室内壁等に線状のしみができた
  • 窓・網戸・雨戸など開閉部分に不具合が生じた
     

2 室内のメンテナンス

毎日生活するうちに、室内には傷や汚れがつきます。
掃除の折など気がついたときに、こまめに補修やクリーニングをすると、美しい状態が長く保てます。

     

壁・床・天井

メンテナンス周期目安

10年ごと

チェックポイント

  • 仕上げ材の傷やはがれが目立ってきた、カビや汚れがふき取れなくなった

建具

メンテナンス周期目安

10年ごと

チェックポイント

  • ドアなど開閉部分の立て付けが悪くなった
  • 木部塗装のはがれや汚れが目立ってきた

収納・階段

メンテナンス周期目安

10年ごと

チェックポイント

  • 引き出しなど可動部分の立て付けが悪くなった
  • 傷や汚れが目立ってきた
     

3 水まわりのメンテナンス

毎日頻繁に使用する水まわりの設備機器。
よい状態で長持ちさせるためにも、また、家族が気持ちよく使うためにも、日ごろのチェックと掃除を心がけましょう。

     

キッチン

メンテナンス周期目安

15~20年ごと

チェックポイント

  • 設備機器の不具合が多く、不便や危険を感じるようになった
  • 壁や床などの汚れが目立ってきた
  • 吊り戸棚など開閉部分の立て付けが悪くなった

バス

メンテナンス周期目安

15~20年ごと

チェックポイント

  • 設備機器の不具合が多く、不便や危険を感じるようになった
  • タイルにはがれやひび割れがある、目地が欠けた
  • 汚れ・カビ・塗装のはがれなどが目立ってきた

トイレ

メンテナンス周期目安

15~20年ごと

チェックポイント

  • 設備機器の不具合が多く、不便や危険を感じるようになった
  • 汚れやカビが目立ってきた
     

水栓器具のゴムパッキンの交換は5~7年ごとです。
また、水漏れ・赤水・つまりがあれば、すぐに専門家に補修を依頼しましょう。

4 設備・構造のメンテナンス

水・電気・ガスの漏れは、家を傷めるほか、火事や事故にもつながり、たいへん危険です。
漏れやつまりがないか、日ごろから、目・耳・鼻でチェックしましょう。

     

空調・換気

メンテナンス周期目安

10〜15年ごと

チェックポイント

  • 設備機器の不具合が多く、不便や危険を感じるようになった

給排水

メンテナンス周期目安

10〜15年ごと

チェックポイント

  • 水漏れ・赤水・つまりがあれば、すぐに専門家に補修を依頼しましょう

電気、ガス

メンテナンス周期目安

10〜15年ごと

チェックポイント

  • 設備機器・配管・配線等が老朽化して、電気やガスの漏れが心配だ
     
   

エクステリア

メンテナンス周期目安

10年ごと

チェックポイント

  • 塀や柵の塗装のはがれ・汚れが目立ってきた
  • 門や柵などの鉄部分のさびが目立ってきた

基礎

メンテナンス周期目安

およそ30年ごと

チェックポイント

  • 1981年5月以前に建てられた旧耐震構造の家の場合は、耐震診断をおすすめします
  • 基礎コンクリートにひび割れがある場合は、専門家に点検を依頼しましょう
   

構造のメンテナンスでは、基礎の亀裂やシロアリなど、自分では発見が難しいことが多いです。
定期的に、また、気づいたことがあれば、専門家に点検を依頼しましょう。

このように、「メンテナンス周期目安」をみると、どの工事にも適当な時期があることがわかります。
それより遅いと工事費用が増大したり、早すぎると無駄な工事になってしまいます。
また、外部塗装など仮足場が必要な工事は、足場が必要なほかの作業も、同時に施工したほうがお得です。
効率的にリフォームするためにも、ノグチにご相談ください。

各リフォーム時期は、仕上げ材の違い、設備機器の仕様や使用状況、環境等により異なります。
あくまでも目安としてご覧いただくようお願いいたします。

自分でできるリフォーム、やってはいけないリフォーム

リフォームには、自分でできるものもあります。小さな補修は自分で、工事費を安く抑えたいから、日曜大工が趣味だからなど、理由はさまざまですが、基本的に、専用の工具が必要なく、材料が手に入りやすい日曜大工レベルのリフォームは自分でできます。
例としては、雨どいの掃除や補修、室内仕上げ材の小さな補修、塗装の塗り替え、水栓器具のゴムパッキンの交換などがあります。ただし、高所作業は危険を伴いますので、無理な作業はお控えください。
また、自分でやってはいけないリフォームは、電気・ガス・水道に関係するものです。配管・配線に関係する工事を自分でやるのは、たいへん危険ですのでお止めください(特にガスは、有資格者でないと工事ができません)。