家族構成が変われば、最適な住まいのかたちも変わります。家族の成長にあわせ、住まいも成長させましょう。
家族のライフステージにあわせたリフォームポイントをご紹介します。
子どもが産まれると、夫婦2人の生活も一変、子育て中心の生活になります。まずは、生活音、光、温度や湿度に気を配り、赤ちゃんが安心して暮らせる環境づくりを心がけましょう。
また、好奇心旺盛な赤ちゃんを、思わぬけがや危険から守るために、家の中を赤ちゃん目線でチェック、気づいた危険を取り除くリフォームをしましょう。
- 玄関、階段、窓などに柵を取り付け落下防止
- 床材をコルクに替えると転倒のけがを防ぐとともに、アレルギー対策に
- 本格的なアレルギー対策として、床材や壁材を自然素材のものに替える
子どもは家庭、学校、地域の中で、周囲の人間と関わりながら成長します。小学生のころは、親の支えを受け、有能感や自信を育む大切な時期ですし、中学生前後は、思春期や受験期と重なり、情緒的に不安定になる時期です。
このような子どもを支えるためにも、子ども部屋は、子どものプライバシーを保護し、勉強や遊びに集中できるとともに、孤立しないよう、適度に家族の気配が感じられる空間にしましょう。
また、子どもに個室が必要なのも、家族のライフステージから見れば、短い期間です。子どもの成長に応じ、部屋を可動間仕切りや家具などで仕切る可変的なリフォームもよいでしょう。
- リビングの一角に勉強スペースを設ける
- リビングを吹き抜けにする
子どもが独立すると、再び夫婦2人の生活が始まります。定年退職も重なり、第二の人生や新しい家族のかたちについて考える時期です。
そこで、夫婦2人の新しいライフスタイルにあった住まいにリフォームしましょう。たとえば、間仕切りを減らして広い空間をつくれば、友人や、孫を連れた子どもたちが集まるときにも便利です。
このようなリフォームで、夫婦2人が快適に、豊かな老後を楽しめる住まいにしましょう。
- 子ども部屋を書斎や趣味の部屋に改装
- リビングや浴室をグレードアップ
- 夫婦2人で立てるキッチンに
- 間仕切りを取って広いリビングダイニングに
高齢期になると、身体的・精神的変化から、小さなことにも不便を感じるようになります。介護や車椅子が必要になる場合もあります。
そこで、住まいをバリアフリーにリフォームしましょう。「バリアフリー」は、障害者や高齢者が、安全かつ不便なく日常生活を送ることのできる「障壁のない」設計をいいます。
なお、高齢期に大規模なリフォームをするのは、精神的・経済的にも負担です。バリアフリーの住まいは、高齢者だけでなく、家族全員が安全に暮らせる住まいですので、なるべく早い段階でのバリアフリーリフォームを心がけましょう。
- 段差の解消
- 手すりの取り付け
- 明るさや温度差の調節
- 滑りにくい床材への交換
リフォームのきっかけを尋ねると、「住まいの老朽化」「ライフスタイルや家族構成の変化」といった回答が多くあげられます。しかし、ただ不便・不満の解消を図るだけでなく、「どうせならこうしたい」と積極的にリフォームされる方も多いようです。また、最近では、リフォームを前提に中古物件を購入される方や、生活環境のグレードアップのためにリフォームされる方も増えています。
住まいをリフォームすれば、生活が便利になるのはもちろん、壁紙の色を変えたら気持ちが明るくなった、キッチンをリフォームしたら夫や子どもが料理をするようになったなど、家族も変わるようです。
このように、今の住まいが、家族にとってより快適で楽しい住まいとなるようなリフォームをしてみませんか。
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